年下君の甘い誘惑
――――――――ガラガラ
あたしが入ってきたドアの音で坂石雅人が目を覚ました
「先生…?」
ベッドはカーテンで仕切られてて顔が見えないから、あたしのことを先生だと思ってるんだ
「俺、熱あるみてぇ。」
………うん、知ってるよ
だって、さっき坂石雅人の手すごく熱かったもん
「早退しようかな―…。」
坂石雅人はそう呟くと、また眠ってしまったみたいで、寝息が聞こえてきた
「あたし…何しに来たんだろ。」
……気付いたら保健室にいた
頭では駄目だと思ってても、体がいうことを聞いてくれなかった
あたしはお昼ご飯のときに食べようと思って、買ってきてたゼリーを鞄から出す
…これだけ置いて、今度こそ龍のところ行こ
.