年下君の甘い誘惑

迷惑なんだってば






龍の家は、あたしの家から徒歩10分程度のご近所さん。



あたしは、一度家に帰って果物やスポーツドリンクを持って龍の家に向かった




………坂石雅人、大丈夫かな
って龍のところに行くのに何考えてるんだろ





"行かないでください"


あの顔が頭から離れない




モヤモヤした気分のまま龍の家についてしまった







――――――――ピンポーン




…やっぱり今、龍に逢いたくないかも




チャイムを押して、しばらくすると龍が出てきた




「来てくれて、ありがとう。」




龍は嬉しそうに微笑む





「ううん。……これくらい当たり前じゃん。」




龍はあたしが坂石雅人のところに戻ったことを知らないから、笑顔を向けてくれるんだ。



そう思うと、さっきの自分がした行動が後ろめたさでいっぱいになる




「とりあえず、上がれ。」


「うん。おじゃまします。」




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