年下君の甘い誘惑
「忘れてました。」「忘れてた。」
俺と未来先輩の声がハモると、ホモ君は舌打ちをする
「本当にむかつく奴等だな!お前ら見てると、復讐なんて馬鹿らしくなってくるわ!」
あ、そうだ
こいつは俺への勘違いから、復讐しようとしてたんだっけ?
すっかり忘れてた
「お前らのイチャイチャしてるのなんか見たくねぇ!俺は帰る!」
ホモ君がドアに向かって歩き始めると、未来先輩が立ち上がる
「安倍くん!」
「なんだよ?」
ホモ君は未来先輩の声に振り返らず返事だけした
「ありがとう。」