年下君の甘い誘惑
「本音じゃなかったかもしれないけど心配してくれたの嬉しかった。
それに、こんなあたしを好きになってくれてありがとう。」
「俺は諦めたわけじゃねぇから!坂石が嫌になったらいつでもこい!」
それだけ言うと、ホモ君は行ってしまった
屋上から出る前に一瞬だけ振り返ったホモ君は、うっすらだけど涙を浮かべていた気がする
本気で未来先輩のこと、好きだったんだろうな
「ねぇ雅人?」
ボーッとしていた俺の横に、未来先輩がちょこんと座る
「なんですか?」
「あたしのこと見つけてくれて、好きになってくれてありがとうね。」
優しく微笑む未来先輩を見て、顔が熱くなるのが分かった