年下君の甘い誘惑






あたしが理解出来ずに不思議そうな顔していると




「だーかーらー全部嘘だって!お前に妬いてほしかっただけ。」




と言って、キスしてきた



"妬いてほしかっただけ"………?
"全部嘘"………?






「…え//ちょっと待って!じゃ様子がおかしかったのは?」


「嘘。」



「後悔してるって言われたのは?」


「嘘。」



「紅林さんと同じクラスになったってゆうのは?」


「嘘。だけど同じ学校なのは本当。」



「具合が悪いのは?」


「それは本当。」



…………なにそれ〜
あたしは安心からか体の力が抜ける



「なに?妬いてくれちゃってた?」



龍はあたしを見て、楽しそうに笑う



「龍のばか。」



……人の気も知らないで
チラッと龍の方を見ると、ジーッとあたしを凝視している




「な、なに?」



「今、未来にキスしたいんだけど。」



さっきは勝手にキスしたくせに



「すればいいじゃん。」



そう言った瞬間、龍と唇が重なった






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