年下君の甘い誘惑




「ぇえ〜。また保健室行くの〜。」


詩音が悲しそうな表情をする



「ごーめーん。ちゃんと2時間目には出るからさ!」


「わかったぁ。じゃまた後でね。」



詩音は渋々了解して、更衣室に行ってしまった。



あたしも、保健室行こう。


教室を出ようとしたとき、たまたま廊下にいた1年生であろう女子たちの声が耳に入る。




「ねぇ、雅人みた?渡したいものあるんだけど。」



「雅人?保健室じゃない?あいつ入学してすでに、保健室入り浸ってるからね。」



………雅人って坂石?
あたしはその言葉を聞いて、保健室に行く足が止まる。



雅人って人が坂石雅人とは限らないけど万が一ってゆう可能性もあるし



もう関わらないって決めたんだから、保健室はやめよう





保健室が駄目となると………



あそこしかないよね。




あたしは出来るだけ先生に会わないように、図書室に向かって歩きだした。





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