年下君の甘い誘惑




―――――――――…………

―――――…………




〜〜〜♪



「…………ん〜……。」



携帯が鳴ってる音で、あたしは起きる



…………………電話鳴ってる



寝ぼけた状態で、ディスプレイを見ると"着信:詩音"と表示されてた




「…もしもし?」



『あ、未来?なにやってんの?結局具合悪くなっちゃった?』



なんの話かよく分からない



「………えーと、なにが?」



『"なにが?"って…、保健室行ったきり戻ってこなかったじゃん。』



ああ、そうだった。
あたしサボってる途中で眠くなって寝ちゃったんだ



「あーごめん。寝てた…。今、何時間目?」



『は?なに寝ぼけてんの。もう学校終わったよ?』




……………はい?学校が終わった?



『まぁ未来が元気なら良かったよ。じゃ、あたしは拓とデートだから。じゃあね〜!』



「え?ちょっ………」



あたしが聞く間もなく、電話を切られてしまった



携帯の時間を見ると、16時17分



「………本当に、学校終わってるじゃん。」



………どんだけ寝てんだ、あたしは
ガクッと肩を落とすと、横から笑い声が聞こえてきた




「はは、本当に未来先輩は面白いですね。」






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