年下君の甘い誘惑







「意識なんて……してないんだけど。」



「あ、そうですか?意識してくれてると思ってました。」



てっきり反論してくると思ったけど、ケロッとした顔をしてる




そのとき





〜〜〜♪



携帯の音楽が鳴り響いた



「あ、俺だ。」



そういって坂石雅人は電話にでる



「もしもし?あかねちゃん?」



相手の声までは聞こえないけど、相手は女の子なんだろう



電話が終わる前に、帰ってしまおうと思ったけど立ち上がった瞬間、坂石雅人に手を捕まれてしまった






……………一体なんなの



どこまであたしに嫌がらせすれば気が済むんだろう





そんなことを考えてるうちに、電話は終わったみたいだ




「未来先輩、もう帰るんですか?」



「あんたと一緒にいたくないからね。だから手離してよ。」



「離しませんよ。どうせ送るつもりだったし。」





…………………はい?送る?





「いらない。一人で帰る。」



「俺、あかねちゃん待たせてて急いでるんですよね。だから意地はってないで、早く行きましょう。」




…………は?あかねちゃん?急いでる?
こいつはなにいってんだ





.
< 42 / 297 >

この作品をシェア

pagetop