年下君の甘い誘惑





「行かない。だから先行って。」



一向に動かないあたしに、坂石雅人はため息をつく




「こんなとこに置いていくわけ……」



「いいってば。」



坂石雅人が話してる最中に話を遮る



「あかねちゃんって子待たせてるんでしょ。その子のとこ行きなよ。」



あたしは怒って言ったはずなのに、坂石雅人は何かを思い付いたようでニヤニヤし始めた




「あ〜なるほど。未来先輩、ヤキモチ妬いてるんですか?」



あたしは坂石雅人の言葉に耳を疑ってしまう



あたしが?坂石雅人に?ヤキモチ?




「坂石雅人、馬鹿なの?」



「馬鹿じゃないです。未来先輩こそ素直になりましょうよ。」




こいつは、どれほどあたしを苛々させれば気が済むんだろう











「……………迷惑。」





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