年下君の甘い誘惑





「それって脅し?」



「いやいや、違いますよ。」




あたしの質問に対して、満面の笑みで答える坂石雅人



…………確実に脅しじゃん
どうせあたしには、断る権利がないのは分かる





「行ってもいいけど、一緒にプレゼント選んでくれる?」





………ただ普通にショッピングモールに行ったら、ただのデートだし




「プレゼント?なんのですか?」



「あたしと龍の2年記念日が近いから。そのプレゼント。」



これなら、龍も多分許してくれるよね?




「ふーん。まぁ未来先輩とデートできるなら何でもいいですけど。」




坂石雅人は少し不服そうな顔をしたけど、一応は納得したようだ




………坂石雅人は何様なんだろう




「未来先輩。」



「ん?」



「覚悟してくださいね。必ず俺のものにしますから。」





「…………ありえない。」





口では強気だったけど、自信満々の坂石雅人を見て、少し不安になったのは誰にも言えない






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