年下君の甘い誘惑






―――――――――……………


――――――…………




「なぁ未来、6日どこ行きたい?」



龍があたしのベッドに転がりながら、聞いてきた



6日というのは、あたしたちの記念日だ




「んー遊園地とか?」



「先月行ったじゃねぇか。そんなことより土曜日から泊まりこいよ。せっかく6日が日曜日なんだし。」




「え、土曜日?」





………土曜日は坂石雅人と約束してる日




「うん。予定あんの?」


「あーごめん。土曜日は予定ある。」



龍の質問に、あたしは平然を装って返事をした




「そっか。まぁ行きたいとこ考えといて。」





……………龍、ごめんね






龍はあんまり気にしてない様子だったけど、それは何も知らないからだよね




あたしが記念日の前日に男と買い物するなんて知ったら、怒るだろうな




てゆうか、幻滅されるよね




そう思うと罪悪感で一杯だった





.
< 52 / 297 >

この作品をシェア

pagetop