年下君の甘い誘惑
今日1日は俺の彼女です
ついに坂石雅人とのデート当日
白いワンピースに花柄のハイヒール
髪を緩く巻いて、化粧も薄くしてみた
…………格好変じゃないかな
お店のガラスにうつる、自分の姿を何度も確認する
ずっと化粧も濃かったし、変に思われるかも
なんか緊張する―――
って、なんであたしドキドキしてんだ!
あたしには龍がいるんだから!
そのとき
「未来先輩。」
後ろから誰かに呼ばれる
顔を見なくても声で分かってしまう自分が嫌
「坂石雅人、おそ…………え?」
"遅い"って言いたかったのに、あたしは言葉がでなかった
.