年下君の甘い誘惑








「未来先輩、どこ行くんですか?そっち出口ですけど?」




あたしは坂石雅人の言葉に立ち止まると、坂石雅人はニヤニヤ笑ってる




「一人だと迷子になりますよ?ホラ。」




坂石雅人は意地悪な笑みを浮かべながら、手を差し出す




こいつ絶対あたしを馬鹿にして楽しんでる




「一人で平気ッ///」




あたしは坂石雅人に差し出された手を振り払い、また歩きだした




本当にムカつく




坂石雅人といると調子狂うし、ドキドキするし




なんなの一体
なんであたしがドキドキしなきゃいけないのよ




ってあれ…………?
後ろを振り向くと、そこに坂石雅人の姿はなかった







"一人だと迷子になりますよ?"




さっきの坂石雅人の言葉通りじゃん




「………………本当にはぐれた。」




どうしよう
とりあえず、電話………




って、あたし坂石雅人の番号知らないんだった




どうして交換しとかなかったんだろう





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