生きた証 SILENT VOICE
一歩〜きっかけ〜
Q.あなたは何故学校に通っているのですか?


考えたくも無いね

卒業?

そんなもん適当にしてても出来るだろ

俺が第一そうだしさ

ハハハッ!


プチッ


リモコンの電源ボタンに親指を掛けて

力いっぱい押していた

テレビはあっという間に黙ってしまった

立ち上がって

ハンガーに掛かる制服に手を伸ばした

第一ボタンを外したまま

だらし無く見えるピンク色のシャツ

俺は半年ぶりに学校へ繰り出そうとしている

所謂不登校ってやつだ

暴力?

いやいや

俺は謹慎処分受けた訳じゃない

軽い病気だよ

「鬱病」っていう・・・

そう

軽い病気
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