スターダスト
昭和スタイル
今日のこの日 目覚めるため 死んだように眠った夕べ
夜は引きずるように あたしをてんてこ舞いにさせる癖に
静かだわ スピーカーのがなり声が 叫ぶけど
そんなの気にならない
誰かのためにいのることをやめ たったひとり
孤独に 課題のためと言っては空欄に文字をつづる
愛してるなんていつ誰が言ったの? あたしは好きじゃない なにもかも
死んだように眠り 生まれ変わるように目覚める
ああ、金魚たちがあまりにうるさいから
どっと餌袋を逆さにした もちろんひんしゅくを買うことくらい 知っている。
けど、金魚がおなかすかせているのに だれも気がつかないのが悪いよ
あたしは少し 極端に 望まれる以上のことをしただけ
言われたことだけをする人は 言われたこと以上のことをする人にはかなわない
けど、常識内でって注文がつけられており、あたしの仕事には
水槽の掃除と金魚の餌買いが 付け加えられた
飼い主ほど何もしようとしない この体制はなんなの
死んだように眠り 明日は生まれ変わって 夜が来ればまた死ぬの
掛け声だけで定時にすたすた帰って行くのは 苦しい生き方をほんの少し
クリアした程度で本質では嫌われている
そうでない上司はまるで昭和の母のように 仕事ぶりを見ているものよ
ずっと その場を動かないままで