狐に嫁入り!?
携帯電話なんて維持費がかかるもの持ち合わせていない私は、友達に挨拶もなく人間界を離れることになる。
「しかも……次、会えたとしても私は人間じゃないわけか」
どんな姿になっているのか。
救いはウタクが狐の耳と尻尾が生えて入るものの、人間らしく見えるところ。
それでも体温はすごく冷たくて……人間じゃないんだと感じる。
私は顔を左右に大きく振った。
考えないようにしてた。
自分が人間じゃなくなる恐怖から目を逸らすと決めた。
いつも私のことを考えてくれていた母のために、今度は私が母の幸せを考えるって決めたんだから。