狐に嫁入り!?
妖しい瞳に負けないよう、青い目を睨み返す。
「……私」
静かに告げた答えに満足したようにウタクは笑みを浮かべた。
「恐いか?」
「……なんでそんなこと……」
恐くないと言えば嘘だ。
でももう決心はついている。
そう思っていたのに……
「震えているぞ?」
ウタクがそっと私の頬へ触れた。
自分でも知らないうちに体は恐怖で震えていたらしい。
ウタクのヒヤリとする手が落ち着かせてくれるから不思議。