狐に嫁入り!?
降り立った場所は、村へ続く道とでも言うべきか。
道は舗装されてはいないが、砂利道と言うほど石が多いわけでも無く、
グラウンドに小石が混ざったような状態の上に下り立った。
道の先に藁ぶきの屋根に土壁という趣のある家が立ち並ぶ集落が見える。
ご飯の準備をしているのか、はたまたお風呂の準備か、あちこちで白い煙が登っている。
「……うわ~……日本昔話にでてきそうな風景……」
「それは褒め言葉か?それとも時代遅れと言いたいのか?」
「ち、違うよ、褒め言葉の方!な、懐かしいな~、この感じ!」
ウタクの青い目がより一層寒々しく感じて、私は慌ててフォローをした。