狐に嫁入り!?


――――・・・・・・



気が付いたら私はウタクの部屋に戻ってきていた。


要するに、私が「あったかいご飯を食べたい」と叫んだと同時に、ウタクが瞬間移動をして私を連れ去ったということだ。


残されたナライはきっと呆然としているはず。


「実雨、これに着替えろ」

「あ……ありがと」


ウタクが白い着物を差し出してくれた。

それを受け取り、着替える場所を探しているとウタクがいたずらな笑みを浮かべる。


「ここで着替えても構わんぞ。どれほど残念なものを見せつけられても心の準備はできているからな」

「そんな心の準備、必要ありません!」


残念なものって……!

確かにプロポーションに自信はないけど……。
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