狐に嫁入り!?
悔しい気持ちを抑えながら、私は衝立の向こうで着替えた。
「ウタク、着替え終わった……あ!」
着替え終わって衝立から出ると御膳の準備がされていた。
「ご飯っ!やっとありつけたー!」
嬉しい悲鳴は声だけじゃなくお腹も。
グーグーうるさく、早くエネルギーをくれと急きたてる。
「今なら出来立てだぞ。さぁ食べろ、ほら食べろ」
「うん!ありがとう!」
ウタクがやたらと私に勧めるのを何も疑問を持たずに、欲求のままご飯を口にいれる。
「っ!熱っ!!」
な……なんなのこの熱さ!
火傷する!!