狐に嫁入り!?
両者の攻撃は激しさを増すばかりで、このままじゃ屋敷がボロボロになってしまうんじゃないかと思うほど。
「なんかさぁーウタク、力弱くなった?おじいちゃんになっちゃったの?」
ナライは攻撃の手を休めることなく、ウタクに言った。
それは茶化す、というわけでもなくナライは素直に感想を口にしているといった感じ。
ナライの言葉にウタクの動きが一瞬止まる。
「ふん、お前相手ならこの程度で充分だろう」
「なんだとぉ!?」
怒りでナライの攻撃は更に大きなものとなったのに……
ウタクは相変わらず小さな攻撃のみで……どちらかというと防御に徹しているようにも思える。
「ウタク様……」
隣にいる皐月さんはウタクを見ながら辛そうにしていた。