狐に嫁入り!?
「ね、ねぇ……ウタク、力加減でもしてるの?それとも疲れてるの?」
「……あなたがいるからですよ」
「……え?」
「本来のウタク様の力なら、あんな若造一捻りです」
あたしがいるから攻撃の力を抑えてる?
皐月さんに守ってもらってるのに?
「ちょっと待て!若造って!しかも一捻りって!」
「ふん、集中してないと更に捻るのも簡単だな」
ナライが皐月さんに気をとられている間にウタクが青い火の玉で攻撃する。
ナライは避けきれず、腕で庇いながらも攻撃を受けてしまった。
「ちょ……今のズルイだろ!皐月も参戦してるのとかわんねぇじゃん!」
「相手の隙をつくのは攻撃の基本だろう。そんなものがわからんお子様は出直してくるんだな」
「お……お子様だぁ!?」
ナライの周りに風がグングンと集まりだす。
……たぶん、ナライは相当頭にきてる。