狐に嫁入り!?
ウタクはまだご飯を食べてなかったみたいだけど、私はさっき食べた。
正直時間帯は昼ご飯というべきか、夕ご飯というべきか……微妙な時間帯だったけど。
だからあまりお腹が空いていなかった。
「お前の腹の具合は一番俺がよく知っている」
「そんなわけないでしょ!」
「根性のない奴だな」
「ウタクにいじめられてもここにいる私の根性を認めてよ!」
ご飯で私をいじめるのに飽きた、と言わんばかりにウタクはお椀としゃもじを手放した。
「認めるのは婚姻の儀を交わしてからだな」
「婚姻の儀……」
ついに……私とウタクが結ばれる……。