狐に嫁入り!?
「神だと名乗ったときに普通なら気付くだろう」
「無理だよ!」
突然現れたこととか、私のことよく知ってることとか……
神様らしいところはあったけど、からかわれてるって思うのが普通!
私が力を込めて言い返すと、ウタクはヒヤリと冷たい視線を向けてきた。
……冷たい視線なのに、ウタクはどこか嬉しそうに感じる。
「やはり相当の馬鹿のようだ」
「さっきは思ったより馬鹿じゃないって言ってたのに……」
「前言撤回だ。ふむ、馬鹿を治すには仕置きが必要か?」
「け、結構です!」
お仕置きって……
何されるかわかんないけど、ものすごく怖い!
私は全力で首を左右に振った。