狐に嫁入り!?
違うところといえば……。
「あれ!?ナライ様じゃねぇか?」
「何してんの、アンタ!ヤマジさんが探してたよ!」
「ナライ兄ちゃん、その美人なお姉さんは誰~?」
ナライを見つけて、精霊達が次々と集まり出す。
若い精霊は「ナライ様」と呼んではいるものの、ニコニコしながらナライの肩に手を回し、
老齢の精霊はナライを「アンタ」と呼んで、我が息子かのようにヤマジのことを知らせ、
幼い精霊の子はナライを「お兄ちゃん」と呼び、ナライのズボンをチョイチョイと引っ張った。
どの精霊も皆、ナライに対してフランク。
……皆、本当にナライのこと神様って思ってるのかな?
ウタクとは、また違ったもてなされ方。
でもウタクもナライも……皆に親しまれているということがわかる。