狐に嫁入り!?
私が疑問に思っていると、
ナライと皐月さんは焦った表情から、私とウタクを交互に見て驚いた表情に変えた。
「実雨ちゃん……ついにウタクと……!」
「ウタク様、素敵なお姿です」
人間じゃなくなった私と天狐へと進化したウタク。
私達が婚姻の儀を結んだのがわかったらしい。
ナライは頭を抱え、皐月さんはひざまづいてウタクを祝福した。
「って、そっか!ショック受けてる場合じゃねぇ!
この状況……大神様をやっつけるんだろ?」
ボロボロになった本殿内と、ウタクと対峙する大神様を確認し、状況を察知したナライは腕まくりをした。
「助っ人登場ってやつか?まぁ何人かかって来ようがワイには関係ねぇけどな」
敵が増えたというのに大神様は余裕なのか、不敵な笑みを浮かべる。