狐に嫁入り!?


眉根を寄せて頭に「?」マークを浮かべていると、ウタクが


「……覚えただろうな?」


と、念を押してきた。


覚えたことは覚えた。

私が頷くとウタクは満足気に笑みを浮かべた。


一体、私に何を言いたかったんだろう。


私は話の本質がわからないまま、神社から出るため階段へと身を翻した。



「それだけなら……私、帰るね」



……もう、会うことないよね。

さよなら、ウタク。
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