狐に嫁入り!?
学校に向かう途中、神社へ続く道の曲がり角に差し掛かり、自然と足がそちらへと進んでしまう。
「……あっ!違う違う!今日は真っ直ぐなんだってば……!」
慌てて方向転換を行い、足を前へと踏み出す。
でもなんだか気になって、振り返って曲がり角に目をやってしまう。
気になるのはきっと、朝の習慣であるお参りを行わないので落ち着かないだけ。
大丈夫。
ウタクなんて全然大した神様じゃなかった。
信じるのは病院の先生って決めた。
自分に言い聞かせるように、学校へと強く踏み出した。