狐に嫁入り!?


学校へ着くと友達は来ていたし、予習はしなくても授業はついていけた。

普段と変わらない日常。


「実雨、今日も家帰ってすぐ、お母さんのところに行くの?」


放課後になり、荷物を整えていると友達が声を掛けてきた。


「うん。聞いて?昨日お母さんなんてすごいんだよ!?」


昨日の母の様子を説明すると友達は笑顔で

「もしかしたらこのまま元気になるんじゃないの?」

と言ってくれた。


そうだよ。
きっと元気になる!
お参りなんて……気休めでしかないんだから。




そんな風に思ったことを馬鹿だった、と病院へ行って実感することになる。

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