命の花
ちりちりと焦がされる木々の匂い。
自分たちの躰をあぶってゆく炎。
ロージリールは唱えた。
『風よ、いにしえの尊(たっと)き記憶、今呼び覚まし、その力を我が前に現し給え』
自分たちの躰をあぶってゆく炎。
ロージリールは唱えた。
『風よ、いにしえの尊(たっと)き記憶、今呼び覚まし、その力を我が前に現し給え』