命の花
「おまえって、勉強できたのか……」
 
 パッパと衣についた埃を払って立ち上がるロージリール。

 心の中で舌を出しながらも、昨日と今日でまるで変わった彼らの態度にいらだっていた。

 だから今まで以上にロージリールはかたくなに心を閉ざした。
 
 アンナコトだけでひとの見る目が変わるなんて、いかにもお安いサクセスストーリーだ。
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