君の隣。
【ひみつ】

私は、
部活に入っていない。



だって、
先輩とか後輩とか
かなり面倒じゃん?



ふと、
テニスのコートを見ると
たくさん人が
集まっていた。



ちょっとだけ
少しだけ気になって、
コートによってみる。



「叶汰君!!
頑張って~っ!!」



「きゃ~っっ!!
ファイトォッ!!」



え…
叶汰?
長谷川君?!



コートの中を見ると
珍しく眼鏡をかけていない
長谷川君がいた。



なるほど。



だから女子が
集まってたのか。




ま、結局
女子はかっこいい男には
目がないってことだよね…



普段は
話もしないくせに。




にしても、
上手いんだな…
テニス。



まるで、
黒髪王子…?



勉強もできて
運動もできるなんて
こんな完璧な人間…
いるんだなぁ…。




私は
テニスコートを背に
教室に戻った。


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