君の隣。
「今からか?」
「今からでいいなら。」
「あぁ。
あんま構ってやれねぇからな。」
「?…うん。」
私は、
"あんまり構ってやれない"
の意味が分からなかった。」
急いで準備して、
長谷川君の後ろをついていくと…
「ねぇ…ココ?」
「あぁ。」
「…家じゃない。」
「家だし。」
「ビルじゃん…」
「これが、
俺の家なの。」
「…まじ…?」
長谷川君の家は、
高層ビルの最上階。
やっぱりどこか、
すむ世界が違う。
ビルに入ると、
受付の人がお辞儀をした。
私たちが通りすぎると
2人ぐらいの人が
耳打ちしていた。