君の隣。

「誰にも言うなよ。
絶対に。」


「絶対言わない。」



だから長谷川君は
いつもお昼ごはん
パンだったんだ…。


長谷川君は
今までに一度も
お弁当を持ってきたことがない。


すごく、
大変なんだな。



「私、お弁当2個持ってくる!!」


「うわっ!!
何?突然?!
びっくりしたぁ。」


「そしたらいいじゃん?」



「…何が?」


「お昼は"米"食べなきゃ
力出ないでしょ?」


「…ぷっ……。」



「なっ!!
なんで笑うの?!」



「その考え、
絶対お前だけだろっ!!」


「違うよ!!
皆思ってるよ?!」


「お前といると
ほんとおもしろい。」



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