君の隣。
お米をバカにするのは
良いことじゃないけど、
長谷川君が
"おもしろい"って
笑ってくれたことが
すっごく嬉しかった。
普段決して
笑うことのない長谷川君が
私と話していて
笑ってくれた。
少し長谷川君が
心を開いてくれたような気がして
純粋に嬉しかった。
「叶汰さん、
書類をお持ちしました。」
「あぁ、ありがとう。」
執事さん(?)が持ってきたのは
両手いっぱいの書類。
(なんか、大人みたい…)
「これ、終わらせたら
お前の英語やるから
わかるとこは自分でやってみろ。」
「これ…終わるの?」
「1時間で片付ける。」
「えっ!!」
「集中するから、
絶対話しかけんなよ?」
「うん。
わかった。」
「一問だけでもいいから
頑張れよ。」
「うん。」
そういうと
長谷川君は
物凄いスピードで
パソコンを打ち始めた。
本当はゆっくりできるのに、
私のために
猛スピードでやってくれてる。
いつもは意地悪だけど、
本当はとっても
心の温かい人だと思う。