君の隣。


結局、ゴリマッチョとの戦いは
一点差で負けてしまった。


「一点差での負けは負けだ。」


「はい。」


「明日は大丈夫か?」


「はい。
大丈夫じゃなくても、絶対勝ちます。」


「そうか。頑張れよ。」


「はい。
ありがとうございました。」


ゴリマッチョは
私の方を向いて一礼すると
そのまま去っていった。


「ふぅ。」


「長谷川君、大丈夫?」


「あぁ。ちょっと疲れただけ。」


「ゴリマッチョ先生強かったね。」


「ゴリマッチョって…
まぁ、一応プロだしな。」


「ぷ、プロ???!」


「あぁ。」


プロ相手に一点差なんて
なんて恐るべき人なんだろう。


「明日、頑張ってね。」


「おぉ、任せとけ。」


「うん。」



私には、信じることしか出来ないけど、
勝ってほしい。
頑張ってほしい。


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