君の隣。

そして迎えた当日。

「長谷川君?
大丈夫?顔色悪いよ…?」


「あぁ、ちょっとな。大丈夫。」


「熱あるんじゃない?」


「大丈夫、微熱だから。」


「え…。」


「驚くことじゃねぇよ。
大丈夫、絶対勝つから。」


「私が心配してるのは
そんなことじゃないよ。」


「ん?」


「無理しないで。
絶対倒れたりしないでね。
負けたって構わないから。」


「それは、約束できない。」


「なんで…?」


「勝ったら教えてやるから。」


私は心配してるんだよ?
分かってるのかな、長谷川君は。


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