君の隣。
「ありがとな。
心配してくれて。
だけど、俺は勝たなきゃ。
己との戦いに。」
「己との…戦い…。」
「そう。」
「…わかった。」
ごめんね、長谷川君。
昨日まで勝ってほしいって
ずっと思ってた。
もう、いいよ。
勝たなくていい。
ただ、無理しないでほしい。
頑張りすぎないで?
心配なんだよ…。
長谷川君が苦しいと
私も苦しくなる…。
「おっと、長谷川君は
調子悪いのかな?」
「別に、何てことない。」
「手加減してあげようか?」
「そんなもん、いらない。」
「じゃ、本気でいくよ。」
「あぁ、かかってこい。」