君の隣。

長谷川とやらは
恐るべし強さだった。


「君は、
縁ちゃんの隣の席だろ?」


「…で、だからなんですか?」


「縁ちゃんのこと
好きなのか…?」


「別に…。」


「じゃ、縁ちゃん
もらうからな。」


「…ダメだ。」


「何故?」


「…なんとなく。」


「それを好きって言うんじゃないのか?」


「そう…なのか…?」



君は案外鈍かった…。

< 49 / 102 >

この作品をシェア

pagetop