君の隣。

もう、泣いていいんだぞ?

いくら泣いたって
俺がその涙
ぬぐってやるから。

俺が
どんな悲しみも
苦しみも、喜びも
全部包み込んでやるから。

安心して泣け。


*     *     *


「ね、いつから好きだったの?」

「テストの点数
 知ったときあたりから。」

「うそーっ!!」

「うそ。
 本当は…。」

「本当は?」

「隣の席になったときから。」


「…ふーん。
 そうなんだ。」

「お前は?」


「えっ、えっとー、
 …内緒!!」

「…おい。」


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