君の隣。
そう、それは3月のこと


合格発表から2日が
経過していた。


私はバイトをしようとして
店を探していた。


(ピンポーン)
「はーい。」


お母さんがバタバタと
玄関に向かう。


お母さんと
話をしていた男の人は
ペコペコ頭を下げて
出ていった。


そして、走って
私のところにやって来て、

「受かったよ!
緑、高校合格だって!」

「この間落ちたじゃん!」


「それがねー、
海外に行かなきゃ
いけない子が出たんですってー。
で、代わりに入学出来るように
なったの。」


「うそっ!
高校入れるの?!」


その後、
家族で盛大なお祝いが
行われたのは
言うまでもない。



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