君の隣。
ちょっと待ってよ!
私はどこへ
連れていかれるの?!
連れていかれたのは
ベッドルームだった。
叶汰は
口パクで何か言ったけど
よく分からなかった。
「ごめん、
もう一回。」
叶汰は
私の手のひらに
書いてくれた。
「そ…ば…に…い…て…。」
少し顔が
赤くなった。
叶汰から
そんなストレートな
言葉が出てくるなんて…。
「わかった。」
叶汰は
私の頬を撫でて
”赤い”と言った。
叶汰のせいじゃん。
いつもはそんなこと
言ったりしないくせに。
叶汰はベッドに入って
私のほうを向き
目を閉じた。
私の手は
ずっと叶汰に
繋がれたままだ。