君の隣。

バッ!!



「!!
びっくりしたっ…。」


突然飛び起きた
叶汰にびっくりする。


「…叶…汰?」


叶汰が…
涙を流していた。


私は動揺して
何も言えなかった。


叶汰は
ただ、泣いていた。
理由は聞けなかった。
壊れてしまいそうで…。


私は叶汰を
ゆっくり抱きしめた。


「落ち着いて。
そばにいるよ。
大丈夫。」


背中をゆっくりなでる。
叶汰もゆっくり
私を抱きしめ返した。


今日の叶汰は弱いね。
いつもの強さが
どこにもない。

こういうときこそ
私が支えなくちゃ
いけないんだ。

じゃないと、
叶汰、壊れちゃいそう…。


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