君の隣。
叶汰は落ち着くと
メモに”ごめん”と書いた。
「いいよ。
具合大丈夫?」
叶汰はうなずいて
またメモに書いた。
”最近、眠れなくて
変な夢ばっかり見るんだ。”
「どんな夢?」
”緑が誰かの隣で
笑ってて、
俺の元からいなくなる夢。”
え…。
あるわけないじゃん、
そんなこと。
叶汰以外の男には
全く興味ないのに。
叶汰はまた
メモを見せた。
”お前が誰かの隣で
笑ってるなんて
絶対嫌なんだよ。
苦しくなるんだよ…。”
「ありえないよ。
叶汰以外の男なんて、
絶対ありえない。」
叶汰は、
ずっと私を見つめている。
「ずっと、
そばにいるよ。」