君の隣。

「へ?」


叶汰は私を引き寄せた。


私を見る目が
あまりにも真剣で…


いつもの目と違って
心の奥まで入ってくるぐらい
捕らえて離さない。


触れられてる肩が
だんだんと
熱くなるのを感じる。

この空気…
どうしたらいいんだろう。


「そんな顔して
”ありがとう”
なんて言われるとさ…。

…キスしたくなんだろ…。」

叶汰…
顔真っ赤なのに
どうして視線をはずさないの?


もしかして、
本気なの?
本当にキスしたいって
思っているから…?


「いいよ。」


「…いいの?」


「…うん。
…キス…して…?」


「…バーカ。」


私は少し笑って
まぶたを下ろした。


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