君の隣。

「こんな馬鹿と
　付き合ったの初めてだ…」


「…は？」
「は？ってなんだよ。」


「いや、だって…
　見捨てないの？」


「何で見捨てなきゃなんねーの？」

「だって、馬鹿だから。」
「んなことは最初から知ってる。」


「…。」


「どうした？早くやるぞ？」




何考えてたんだろ私。



「ばーか。」
「自分のこと言ってんのか？」




”へへっ”って
笑ってごまかしたけど、
本当はすっごく嬉しかった。
本当に本当に嬉しかった。



馬鹿だからって
見捨てられることは
無いんだなって確信した。

一瞬…ほんの一瞬だけど
一生馬鹿でもいいかもなーって
考えちゃった。



叶汰のせいだよ？

ばーか。