君の隣。


そして、私たち2人は
テストまで毎日放課後
遅くまで勉強をおこなった。


~テスト当日~

「頑張れよ。
 お前なら大丈夫。」

「うん。」

この言葉は間違っていなかった。


~テスト終了から2日後~


私は、なぜか先生に
職員室に呼び出された。

「おい。小原。
 …お前どうかしたのか?」

「なんのことですか?」

「テストだよ。テスト!
 採点しても赤点が一個も無いんだよ。」


「先生。
 今日は4月1日じゃないですよ?」
「いや、そうじゃなくて本当に。」
「…嘘だぁ。脅さないでください。」
「いやいや、本当に。」


先生に全教科の解答用紙を
特別に返してもらった。


「!!!」


「お前、切羽詰って
 カンニング…。」
「してません!!」


「じゃあ、何でだ?
 …もしかして…長谷川か?!」


「え、」

「あいつが隣の席だから…?!」
「それは…」
「長谷川呼んで来い!」
「へっ?!」
「いいから!早く!
 至急呼んで来い!」

「…はい。」



で、叶汰を呼んでくると
私は職員室をさっさと追い出された。

< 96 / 102 >

この作品をシェア

pagetop