君の隣。
私と叶汰は日に日に
会話が少なくなっているように思えた。
そして、気づけば
佐倉さんは
長谷川君から叶汰君に
呼び方が変わっていた。
唯一安心できたのは
叶汰が佐倉さんに
本当の笑顔を見せたことが
なかったこと。
それが支えだった。
~ある日のこと。~
お友達が走ってきて、
「なんか、どうなってるの?」
と、急に言われた。
「ちょっと待って?
何のこと?わかんない。」
「噂だよ!うわさ!
長谷川君と佐倉沙夜が
付き合ってるって!」
「は?」
「いや、本当に、
は?って感じでしょ?!」
「うん。どうなってるのかな…。」
「聞きなよ。ちゃんと本人に。」
「聞かない。」
「え?」
「変なことに、
巻き込まれるの嫌だし。」
私は、情報ありがとう。と言って
歩いた。
「ちょ、ゆかり?!」
追いかけては来なかった。
気を使ってくれたんだと思う。
人のいないところを
一生懸命思い出そうとした。
あ…。
ふと、叶汰が視線に入って
下を向く。
涙がこぼれそうになって
必死でこらえる。
ばか。
「ばーーーーーかっっ!!!!」
走りながら叫んで
靴も履き替えずに
校舎を出てしまった。
ひたすら考えた
人のいない場所を。
誰にも見つからない場所を。
会話が少なくなっているように思えた。
そして、気づけば
佐倉さんは
長谷川君から叶汰君に
呼び方が変わっていた。
唯一安心できたのは
叶汰が佐倉さんに
本当の笑顔を見せたことが
なかったこと。
それが支えだった。
~ある日のこと。~
お友達が走ってきて、
「なんか、どうなってるの?」
と、急に言われた。
「ちょっと待って?
何のこと?わかんない。」
「噂だよ!うわさ!
長谷川君と佐倉沙夜が
付き合ってるって!」
「は?」
「いや、本当に、
は?って感じでしょ?!」
「うん。どうなってるのかな…。」
「聞きなよ。ちゃんと本人に。」
「聞かない。」
「え?」
「変なことに、
巻き込まれるの嫌だし。」
私は、情報ありがとう。と言って
歩いた。
「ちょ、ゆかり?!」
追いかけては来なかった。
気を使ってくれたんだと思う。
人のいないところを
一生懸命思い出そうとした。
あ…。
ふと、叶汰が視線に入って
下を向く。
涙がこぼれそうになって
必死でこらえる。
ばか。
「ばーーーーーかっっ!!!!」
走りながら叫んで
靴も履き替えずに
校舎を出てしまった。
ひたすら考えた
人のいない場所を。
誰にも見つからない場所を。