歌姫(仮)





『…―い…ゆ…ゆーい!』




「ん?」




友香が大きな声で私の名前を呼んだ。





「もう授業終わり?」




『終わったよ!ってか結衣指されてたのにずっと寝てたから先生すっごく怒ってたよ?具合悪いの?』





美奈が心配そうに言ってきた。




きっと呼び出されるんだろうけど今はそんな事も考えられないくらい頭がガンガンする。






『結衣保健室行った方がいいんじゃない?一緒に行こうか?』




彩夏は立つこともままならない私を支えながら言った。






「…保健室行く。」





3人に支えられながらやっと保健室に着いた。





「ありがと、もう授業始まるし3人とも戻っていいよ」





『授業終わったらまた来るからね!』






そして3人は教室に戻っていった。






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