歌姫(仮)

堕としてやる








あーっ





つかれたー




演技とか慣れないことすると
つかれるな…





ふらふらしながら楽屋に向かっていた。







『HINAさん』







誰かに名前を呼ばれて振り返った。





榎本郁斗?





「私になんか用ですか?」





楽屋に挨拶言ってもそっけないし
撮影前にろくに話さなかった
人がいきなり何wwww









『俺とのキスどうだった?』














は?

















意味わかんないんだけど(笑)











『俺の事好きになったりしないの?』














えええええ、何言い出すのこの人…












「…しないですけど…」











そういうと目を丸く見開いた後言った。









『へぇ…そんな女初めてだな(笑)まあどうせお前もそのうち俺に堕ちるよ』








薄く笑うと私を壁に押し付け
危険を感じて逃げようとする私の
手首をつかんで足と足の間に
自分の足を入れてきた。








「え、ちょっと、やめってくだ…んっ、」







いきなり自分の唇を重ねてきた







「やっ、ふっ…んっ」







抵抗してみても榎本郁斗はびくともしない







だんだん苦しくなってきて
酸素を求めて口を開くと
そこから無理矢理舌を入れてきた。






「んっ!?はっ…やっ」







どうしよう…
頭がくらくらしてきた







あたしは立っていられなくなり
がくっとバランスを崩した。







すると榎本郁斗が唇を離して
私を支えた。









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